死にかけました

数年前の話になりますが

私は肺に穴が空いて

死にかけたことがあります。

実はこのことが勤めていた会社を

辞めるきっかけになりました。
病気で辞めざる終えなくなったのではなく
真剣に自分の生き方を考える
きっかけになったのです。
当時の私は会社に勤めながら
副業を実施していたのですが
副業の収入が月利で
100万円を超えてからも
会社を1年以上は辞めずに続けていました。
会社に行っていれば
毎月ある程度決まった収入が得られる安心感を
手放したくないという思いがあったのかもしれません。
加えて、副業の方はシステム化と外注化を
組み合わせて自動化ができていたので
自分では1日15-30分ぐらいしか時間が取られず
会社を辞めなくても無理なくできた
という理由もあります。
でも、その事態は突然に起こりました。
呼吸が苦しくなり少し階段を上がるだけで
ゼイゼイと息が上がるようになりました。
この呼吸のしにくさは何かおかしいと思いましたが
風邪か何かだろうと軽く考えて病院には行きませんでした。
と言うのも私の仕事が
体調が悪いからといって前日や当日になって
簡単に休める仕事ではなかったので
限界まで我慢してしまった
というのが主な理由でした。
結局、5日間も息苦しい状態を我慢し続けた結果
耐えられないレベルまで苦しくなり
加えて胸の痛みまで出てきたので
やっと病院にかかりました。
肺のレントゲンを撮って見せてもらうと
右側の肺に穴が空いてペタンコに縮んでいました。
「気胸」という病気です。
命に関わるような病気ではないのですが
お医者さんからは「即、入院です」
と言われて近くの総合病院を紹介され
その日のうちに入院となりました。
入院初日の治療を受けた晩に
息苦しさに加えて気持ちが悪くなり
意識がもうろうとしてきました。
肺に穴が空いているにも関わらず
5日も放置して仕事をし続けたために
気胸だけではなく「肺気腫」にもなってたのです。
この時、溺れて肺に水が溜まっているのと
同じような状態まで悪化し、血液中の酸素濃度が
かなり危険な状態まで低下してしました。
その日の夜中2時に妻が病院に呼び出されて
喉を切って人工呼吸器を入れるか
最悪の事態も覚悟するように告げられたようです。
幸いその後、危機を脱し
2週間後には回復して
肺の穴も塞がり無事に退院となりました。
これまで毎日会社に行って
長時間拘束される生活から
入院中の2週間は「何をしてもいい時間」ができて
今後どのように生きていくかを考えたり
ブログを書いたりする機会になりました。
こうなってしまった原因を振り返ると
簡単には休めない仕事をしていたために
本来なら命に関わるような病気ではない病気を
悪化させてしまい、本当に死にかけてしまったわけです。
どんなにお金があっても
死んでしまっては元も子もありません。
その時以降、収入だけでなく
「時間」の自由を手に入れることが
自分の人生を生きるために
より重要ななことだと考える良い機会になりました。
そのようなことがあって
務めていた会社を退職して、
その翌月には自分の会社を立ち上げました。
結果として副業時代よりも収入は増え
自由な時間も手に入れることもできました。
人は本能的に変化を恐れるものです。
これを「現状維持バイアス」といって
「カエルをいきなり熱湯に入れるとすぐに逃げ出すが、
水からゆっくり温度を上げると逃げ出すタイミングを
失ったカエルはいつの間にか茹で上がってしまう」
といったことが私たちにも起こり得ます。
私のように生き死にのかかった状況でも起こらないと
この現状維持バイアスから抜け出すことはおろか
気づきもしないことがほとんどです。
でも「現状維持では、後退するばかりである」と
ウォルト・ディズニーも語っているように
変化と成長を続けなければ
大きなチャンスを逃してしまいます。
私の経験が変化の必要に気づく
きっかけになれば嬉しいです。

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